ジャン黒糖の映画あれこれ

『ルーム Room』観ました!親子2人の演技力に脱帽!これは万人受けする感動作!

『ルーム Room』観ました!親子2人の演技力に脱帽!これは万人受けする感動作!

『ルーム Room』観ました!親子2人の演技力に脱帽!これは万人受けする感動作!


どうも、ジャン黒糖です。

前回、予習編にてブリー・ラーソン特集を開催しましたが、今回いよいよ本編レビューです。
今回レビューするのは第88回アカデミー賞をはじめ、世界各国の映画賞で主演女優賞獲得した映画『ルーム』(2015年)です!

予習編はこちら↓↓↓
【予習編】『ルーム』でアカデミー賞主演女優賞受賞のブリー・ラーソン特集!

予告編はこちら↓↓↓

日本でヒットも納得の要素

主演のブリー・ラーソンの知名度は日本的にはほぼ皆無、公開規模は全国75スクリーンと決して大きくないにも関わらず、公開初週には興行ランキング8位につけるというなかなかの健闘ぶりを果たした本作。
たしかに自分も公開翌週に『スポットライト 世紀のスクープ』と併せてアカデミー賞受賞作2本立てを敢行したのですが、口コミもあってかTOHOシネマズ新宿は公開2週目も結構な人が入ってましたね~。
(ブログを更新するまでにかなりの時間かかりましたが、、、)

ルーム 映画

中規模公開ながら初登場8位と健闘したのには、要因として本作『ルーム』が非常に日本人の好み・感動にフィットした要素が詰まっているからかな、と公開前後の宣伝や実際に本作を鑑賞して思いました。

“監禁”というジャンル映画

まずすごいざっくりしたことから話すと、そもそも日本って『CUBE』とか『ソウ』とか、なにげに”監禁”ジャンルの映画が好きだったりするじゃないですか。笑

密室空間内での人間模様というドラマ的側面であったり、監禁場所からどのように脱するか、というサスペンス要素であったりとか、一口に”監禁”といっても様々な切り口・物語・手法が生まれると思うんですね。
たとえば監禁場からの脱出をサスペンスフルに描く作品といえば『セルラー』(2004年)とか、デヴィッド・フィンチャー監督作で同じく親子ものである『パニック・ルーム』(2002年)とか。
また、監禁を収容所や刑務所に置き換えると『大脱走』(1963年)とか『シンドラーのリスト』(1993年)とか『ショーシャンクの空に』(1994年)とか『大脱出』(2013年)とか!枚挙に暇が無いですよ。

そりゃ、『ルーム Room』の場合、予告編やポスターを見てもキャッチコピーに「こんにちは、世界」と書いてあるぐらいだからおそらく親子が謎の監禁場所から解放されることは確実だとは思います。
じゃあどう出るのか、なぜ出られたのか、という”How””Why”の部分が本作の気になるミソであると同時に、それであれば別に海外の映画の無名役者であろうと、画面から伝わる「気になる度」は万国共通ではなかろうかと。

親子の感動ドラマ

監禁モノに加え、親子の固い絆を描いた感動モノって、元々家族の感動ドラマが大好きな日本人にとってはそれだけでたまらんじゃないですか。笑

たとえば洋画でいえば『オール・アバウト・マイ・マザー』、鬼才ラース・フォン・トリアー監督出世作✕ビョーク主演の『ダンサー・イン・ザ・ダーク』とか、先日ドゥニ・ヴィルヌーヴ特集した際に紹介した『灼熱の魂』とか。邦画でいえば『八日目の蝉』とか。
こうして具体例並べて見ると母子関係を描いた作品には母から子への絶対的で深い愛が描かれるコトが多いのに気付きましたね。
まぁいわゆるグサヴィエ・ドラン監督の作品に多く見られるひとつのテーマですよね。笑

一方、父子の関係で見ると『クレイマー、クレイマー』『アイ・アム・サム』とか『SOMEWHERE』『そして父になる』など、こちらも作品の枚挙に暇がないほど多いのですが、母子を描いた映画に比べると父子関係を描いた作品は父親としての責任・適性を問う映画が多いですね、、笑
男としては複雑な想い。んん〜。。笑

ただ、共通して言えるのはどの時代も家族を描いた感動ドラマは時代・国を問わず日本人はつくづく好きだな~と。

ルーム 映画

この、監禁部屋からの脱走というジャンル・物語としての面白さと、苦難を乗り越えようとする親子の感動的なドラマ、という強力な2つの要素を抑えられるともう1本の映画として「これ面白いし感動するに決まってんじゃん!」って期待度高まる要素が元から用意されているため、主要キャストの知名度が低いにもかかわらず、多くの人が観たいと思ったのではないのでしょうか。

親子の演技にあっぱれ

さて、日本的にも「そりゃ観たくなるわ」な要素がたくさん詰まっている本作、実際に観てどうだったかというと、とにかく「予告編以上に感動するやんけ!親子役の2人すごい!!」の一言に尽きる1作でした。

監禁部屋からの脱走までを描いた前半部と、解放されて以降の親子の社会への適用までの困難な道のりを描いた後半部で映画の様相は変わっていくのですが、親子役の2人がこれをかなりの説得力を持って、とても演技とは思えない実在感溢れる演技で演じてくれたおかげもあって、映画が単なるフィクションであることを超えた感動があるんですね~。

母親役を演じたブリー・ラーソンは前回の予習編「ブリー・ラーソン特集」でこれまでの出演作品について、いくつか紹介しましたが、今回はわりと『ショートターム』(2013年)の路線を行くような、とにかくシリアスな、何かイチモツ抱えた女性を熱演していましたね。

ルーム ブリー・ラーソン
お母さん、、クマがヤバいコトになっているよ。。。

10代の頃に犯人に誘拐されて以来、まともに外界と連絡を取る手段ももらえず、その上犯人との子供まで出産、子育てをするという壮絶な人生を歩んだ女性を、特徴的な目ヂカラとブスっとした表情で演じていて、グイグイ引き込まれました。
別に悪口ではないんですが、ブリー・ラーソンの顔っていわゆるハリウッド超大作の主演を張るような女優さんとかに比べると美人すぎないといいますか、華が出すぎてないので、本作における”5歳児の母親っぽさ”が、本人の熱演とあいまってすごくよかったです。

そして息子ジャック役を演じたジェイコブ・トレンブレイくん!

ジェイコブ・トレンブレイ ルーム

本作撮影当時8歳にもかかわらず5歳児役を演じなければいけず、8歳に見えないよう幼く見せるのに苦労をしたとインタビューで語っていたことからも、子役が持ちあわせているあどけなさをキャピキャピ押し売りで見せることなく、自然な演技力を引き出して見せたということが伺え末恐ろしいと思いましたね。
誰とは言わないですが、いわゆる”THE子役”にありがちな「どう??自分かわいいでしょ??」的な子役ならではの”無垢の押し売り”は一切無く、本当に生まれた時から監禁部屋で過ごし、世界をまだ知らないあどけない少年、という映画上の役柄イメージがリアルに伝わってきました。

子役の演技っていわゆる『ホーム・アローン』のマコーレ・カルキンくんのような、子役自身の演技力がすこぶる高い場合と、日本の是枝裕和監督とかが台本も渡さずアドリブで演技をさせるような、いわゆるドキュメンタリー手法を劇映画に採り入れることで自然な演技を引き出す場合があると思うのですが、本作はいずれの場合もが合致したことで、監禁というとても困難な状況に追い込まれた親子を自然と見せることに成功したと思います。
というか、”監禁”という一見非日常ながらこれを普遍的な感動ドラマとしてこの2人が見事最高の演技で演じきったってだけでもうこの映画は大成功でしょう!

レニー・アブラハムソン監督の手腕

さて、そんなジャンル映画としての面白さと親子愛の感動的ドラマ、役者陣の見事な演技を引き出したのがアイルランド出身の映画監督レニー・アブラハムソンです。

レニー・アブラハムソン ルーム
レニー・アブラハムソン監督と主人公ジャック役のジェイコブ・トレンブレイくん。

大学こそアメリカのスタンフォード大学出身であった彼は大学を中退し、アイルランドに帰国後は3本の映画を製作した他、数本のドラマ・CMを手掛け、『ルーム』の前作にあたる『FRANK フランク』(2014年)でイギリスと共作ではあるものの、海外進出を果たしました。
今回、『ルーム』を観るにあたって残念ながらアイルランド時代の過去作を拝見出来ていないのですが、『FRANK フランク』については劇場で観に行きまして、観た人はわかるかと思いますが「まぁなんてぶっ飛んだ映画だ!!」とびっくりしたもんでした。笑

FRANK フランク
画的にもわかる通り奇妙な映画『FRANK フランク』

超絶セクシーなマイケル・ファスベンダーが!ほぼ全編通して大きな被り物をして、心に深いコンプレックスを抱えた主人公を演じているのですが、この主人公があまりにも内省的で暗い暗い。。笑
ハーモニー・コリン監督の『ミスター・ロンリー』(2007年)もかなりのコンプレックスを患った人物たちが出てくるなかなかの怪作でしたが、本作もそれに匹敵するトンデモ映画でした。笑

それに比べると「同じ監督?!!」ってぐらい、今回の『ルーム』はかなりウェルメイドな作品に仕上がっていました。
前作『FRANK フランク』では主人公の抱える心の闇があまりにも深すぎたのに対して『ルーム』はむしろ逆で、出てくる登場人物いずれに対しても温かい視点で描かれていて、それが本作の魅力のひとつなのは間違いないと思います。

たとえば事件の張本人である犯人に対してでさえ、凶悪な犯罪ではあるものの、劇映画として”アガる”醜い悪役として描くことなく、それこそあの”部屋”の外の世界では決して認められない弱い人間として描かれていて、人物描写が非常にリアルだな〜と思いました。
他にも映画後半、監禁部屋から逃れた母親が誘拐されていた7年の間に離婚してしまっていた父親の娘への食い違う想いなども、善悪極端な二極として描くのではなく、娘に対して一部分としては理解のあるものの反面受け入れ難い気持ちも抱いている、という非常に複雑な立場として描かれていてこの辺りも上手いな〜と。
「あれ?本当に『FRANK フランク』の監督?!」って思うほどでした。笑

ルーム 映画

こうした、監禁によってもたらされた各人物の酸いも甘いも含めた人生の複雑さ描かれることで、単に監禁されていた親子の感動モノとしてド直球お涙頂戴になり過ぎず、温かい感動が生まれました。
それでいてさらに最後には画的にも物語的にも息子ジャックくんが”部屋”の外の世界を知って成長するという、重要な場面を「号泣!!」とも「ん〜考えさせられる」とも捉えられる絶妙なバランスでラストを飾り、素晴らしかった!!!

というように、原作者自ら映画のために描き起こした脚本、親子2人のエモーショナルな演技、そして絶妙なバランスの演出、とトータル満足度かなり高い映画でした!
同年度アカデミー賞同部門男優賞受賞した『レヴェナント 蘇えりし者』よりも、オススメのしやすさでいえば断然本作の方が万人に受ける良く出来た1作だと思います!オススメです!

ではでは〜。


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