ジャン黒糖の映画あれこれ

『スポットライト』観ました!「ペンは剣より強し」な力強い大人の映画!

『スポットライト』観ました!「ペンは剣より強し」な力強い大人の映画!

『スポットライト』観ました!「ペンは剣より強し」な力強い大人の映画!


どうも、ジャン黒糖です。

連日のコトですが、、下書き状態だったレビュー記事をもう1本、本年度第88回アカデミー作品賞受賞した映画『スポットライト 世紀のスクープ』です。

スポットライト 世紀のスクープ 映画

神父による児童への性的虐待行為という長年隠蔽されてきたカトリック教会のタブーを暴露したアメリカの新聞ボストン・グローブ紙の記者たちの報道・調査への情熱を描いた実話を元に映画化。
監督は『扉をたたく人』(2007年)『靴職人と魔法のミシン』(2014年)のトム・マッカーシー監督、主演の記者役にはティム・バートン版『バットマン』やアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督作『バードマン』のマイケル・キートン、『ゾディアック』(2007年)『アベンジャーズ』(2012年)のマーク・ラファロ、そして『きみに読む物語』(2004年)『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』(2014年)のレイチェル・マクアダムスらです。

ジャーナリスト映画の正攻法

今回、日本公開された4月15日時点では既に第88回アカデミー賞の発表はとっくに終わっており、本作が作品賞を受賞したということは既に知った上で、多少背筋を正す思いで観たのですが、ジャーナリストを扱った映画としてはすごく正攻法に、真っ当に作られた作品だなぁと思いました。

予告編で流れていたように過度な演出をする訳でもなく、実際に起こったであろう報道されるまでの苦難を実録的に淡々と、だけど誠実に描いてみせて、他の作品賞ノミネート作の『オデッセイ』『レヴェナント 蘇えりし者』『ルーム ROOM』等に比べると映画のルックとしてたしかに地味過ぎると言っても過言ではないです。

なので、「いやぁさすがは作品賞受賞しただけはある!!」などと手放しに賞賛出来るかというと、正直そこはアカデミー協会の投票によって決められるアカデミー賞の特性上、なんとも言い難く、ましてやカトリック教会のタブー暴露話という、無神教(多神教?)のここ日本にとってはより馴染みの薄い内容のため、アメリカでの評価ほど日本では高くはならないんじゃないかとは思います。

ただ、アツいジャーナリズム精神を持った記者たちによる、真実に徹底的に向き合い暴こうとするコトの難しさと大切さ、そしてプロフェッショナルの姿勢を描いた作品、という観点で本作を観ると、ここ日本でも共通する、とても真摯に作られた映画、という印象を受けました。

本作は1976年に作られたダスティン・ホフマン&ロバート・レッドフォードW主演でウォーターゲート事件を追う2人の記者を描いた映画『大統領の陰謀』にインスピレーションを受けたと監督自身もインタビューなどで語っている通り、事件のあらましを説明するのに過度な演出もなく、スター俳優による華やかな画もなく、淡々と実話になぞって描いている地味な作品にもかかわらず、実力派俳優たちの心揺さぶる演技によって、いかなる圧力にも負けずスクープするコトへの情熱のみで真実を暴こうとしたジャーナリストたちの情熱に必然的にアツくこみ上げてくるものがあります。

大統領の陰謀
『大統領の陰謀』(1976年)より。彼ら2人が報じた記事はその後世論を動かし、ニクソン大統領失脚のきっかけを作りました。

役者陣の演技が良い

この地味なストーリー(失礼)に胸アツくさせるのに大きな効果をもたらしたのは、なんといってもこの特集記事”スポットライト”チームに情熱を掛けて全力で取り組んだジャーナリスト役を演じた俳優陣の演技があってこそでしょう!

まずはマークラファロ!
ここ日本ではすっかり「『アベンジャーズ』シリーズのハルクの人」と思われているであろ彼ですが、私の個人的な印象でいいますと、デヴィット・フィンチャー監督作の『ゾディアック』やマーティン・スコセッシ監督×レオナルド。ディカプリオ主演の『シャッターアイランド』、そして『グランド・イリュージョン』と、何かと刑事役を演じているコトが多いイメージがあるんですよね。
それも小さなメモとペンを持ってひたすら聞き込み調査をする現場の捜査官役のイメージが!!笑

このコトから個人的にマーク・ラファロはですね、紙とペンを持って調査させたらいまハリウッドで一番似合う俳優と言っても過言ではないと思うんですね!笑
本作でマーク・ラファロは昨年の『フォックス・キャッチャー』に引き続き2年連続助演男優賞ノミネートですからね、ハルク役はむしろ彼のキャリアのほんの一部に過ぎないんですよ~!と言いたい。

スポットライト マーク・ラファロ
圧力にも屈さず、真相を世に知らしめるために情熱を燃やすジャーナリストを演じるマーク・ラファロ。

本作でも様々な人から圧力を受けながらも、調査していく中で明らかになる決して許しがたい真相に対して、イチ報道機関にいる身として、暴露せねば!とアツい情熱を燃やすジャーナリスト役を演じていて、特にマイケル・キートン演じるスポットライトチームのリーダーと言い争いをする場面はちょっとウルっと来ちゃいました。

あ、そういえば全然関係無いんですけど、その『ゾディアック』も新聞記者とジェイク・ギレンホール演じる風刺漫画家が未解決殺人事件の真相を追い求める物語、という点では『スポットライト~』と共通するところですし、偶然か、『ゾディアック』で新聞記者役を演じていたのはアイアンマン役のロバートダウニーJrでしたね!
という小さな発見でした。笑

スポットライト マーク・ラファロ

次にレイチェル・マクアダムス!
レイチェル・マクアダムスといえば2009年に公開された映画『消されたヘッドライン』でも記者役を演じていましたが、公開当時30歳。
生意気言っても記者としてはまだまだ若手で、主演のラッセル・クロウに使いパシリされながらもヤル気と知恵で事件の真相を突き止める役どころでしたが、それから7年、『スポットライト 世紀のスクープ』を観ると、彼女も記者としてより一段と成長したんだな~としみじみ。(※作品としての関係は一切無いけど。笑)

スポットライト レイチェル・マクアダムス
被害者たちの声に胸を痛めながらも、この特集記事を報じるコトを決して諦めない強い女性記者を演じるレイチェル・マクアダムス。

本作の演技が高く評価されマーク・ラファロと一緒にアカデミー賞助演部門でノミネートされ、本作の他にもアントワン・フークア監督作の『サウスポー』で主人公演じるジェイク・ギレンホールの妻役として出演していたり、ベネディクト・カンバーバッチ主演のマーベル最新作『ドクター・ストレンジ』にも出演したりと、いま勢い乗ってますね~。

他にも、主演のマイケル・キートンはチームのリーダーとしても人間味としてもとても渋い演技で、2014年の『バードマン』に引き続き役者としてまた新たなブレイクでも来ているんじゃないか?と思いましたし、編集長役のリーヴ・シュレイバーもそれまでは悪い役が多いイメージがありましたが、掴みどころが無いのに新聞社として出来ることをやろうと働きかける良い上司役でした。

このように、演技が良いとどんなに地味な物語でも演じている人たちがスクリーンの中でまるで本当に実在しているように人間味溢れて見えるため、これはもう見事な演技アンサンブル映画でしたね。
彼ら”スポットライト”チーム全員が真っ直ぐな想いで権力にも負けず、記事にするため奮闘する様子が、演技アンサンブル講じて文字通り見事なチームワークに見えました。

報道が伝えようとすること

ことわざに「ペンは剣よりも強し」という言葉がありますが、本作は正にそのことわざがぴったりな作品だと思います。

新聞は、事件が起こった際にその詳細・真相を突き止めるためにジャーナリスト自ら足を運んで言質を取って記事に書き起こし、それをあらゆる読者が読むのものですが、その詳細を追い求める過程、あるいは真相が世の明るみに出る瞬間、何か特定の人物や団体を直接的に罰したりする権利までは持っていないです。
ただただ真実を追求して世間にきちんと真実を見つめてもらい、世論に問いかけるのが役目なのです。
そのためジャーナリスト1人ひとりが新聞が発行されることで瞬く間に広がる、新聞という社会的影響の大きいメディアに対して責任を持って取り組んでいます。

上述しました、映画『消えたヘッドライン』は新聞が情報を発することの”社会的影響”に責任を持ったジャーナリストたちの、事件の真相を突き止めて新聞にするまでの戦いをエンタメ性高く描いていましたが、本作『スポットライト』はエンタメ性というよりは、この特集記事”スポットライト”チームで働くジャーナリスト1人ひとりの情熱のドラマ性に主軸があると思いました。

スポットライト

この映画は決して派手な見せ場がある訳でもない地味な話ですし、カトリック教神父の性的虐待という馴染みにくい題材を扱ってもいます。
ただ、自分たちが「これだ!」という信念を持ってまっすぐに何者の圧力にも屈さず、1つの真相を追求するために努力すれば、世論はわかってくれるというコトは、万国共通で胸がアツくなります。

「ペンは剣よりも強し」
正にこのことわざに尽きる、見事な演技アンサンブルによって大げさに脚色するコトの無い地味な物語でも力強い感動を呼び起こす、大人のための見応えある1作でした。おすすめです。

ちなみに、本作パンフレットは紙が新聞っぽい素材を扱っていてこういう細かな演出が素敵だな〜と思いました。
が!週刊文春の編集長がコラムを寄稿しているのですが、本作で描かれるタブーに切り込むジャーナリズム性について語っていて、「週刊文春の切り込む”タブー”はどちらかというとエンタメ性というか、『スポットライト』で彼らが切り込んだタブーとは話が違くない??」って正直思っちゃいました。。笑

ではでは~。


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