ジャン黒糖の映画あれこれ

『サウスポー』観ました!無難な脚本・キャラクターを魅力的にさせた役者陣に喝采!

『サウスポー』観ました!無難な脚本・キャラクターを魅力的にさせた役者陣に喝采!

『サウスポー』観ました!無難な脚本・キャラクターを魅力的にさせた役者陣に喝采!


どうも、ジャン黒糖です。

前回の予習編に引き続きで今回お送りするはジェイク・ギレンホール主演のボクシング映画『サウスポー』です!!
先週金曜のレイトショー@TOHOシネマズ府中にて観に行ったのですが、平日ということもあってか、正直お世辞にも人が入っているという感じではなかったですね。。。

予習編はこちら↓↓↓
【予習編】『サウスポー』公開!安心出来る主演作だらけ!ジェイク・ギレンホール特集!

予告編はこちら↓↓↓

名作の多いボクシング映画に新たな映画登場!

ボクシング映画といえば、当ブログで特集も組みましたシルベスター・スタローンの代表作『ロッキー』シリーズをはじめ、デ・ニーロアプローチで世界に名を轟かせた『レイジング・ブル』、ロン・ハワード監督作『シンデレラ・マン』、名優にして名監督クリント・イーストウッド『ミリオンダラー・ベイビー』、デヴィッド・O・ラッセル監督作『ザ・ファイター』、ここ日本でも北野武監督作『キッズ・リターン』、井筒監督作『どついたるねん』、安藤サクラ主演『百円の恋』など、スポーツ全体で見てもおそらくは一番名作が多い競技といえると思います。

ボクシング映画の多くに共通して描かれるテーマとして”底辺からのワンスアゲイン”があります。
たとえば当ブログでも紹介しました、昨年末に公開されたロッキーシリーズの新章となるスピンオフ作『クリード チャンプを継ぐ男』ではかつて世界チャンプとして名声を得たボクサー・アポロの息子という七光りを避けながらもボクシングの闇試合に出るなどして生きてきた主人公クリードが、会うことなく亡くなった父と同じボクシングの世界でやがて立ち上がる姿が描かれています。

そんな、一度苦汁をなめた主人公が泥臭い努力の末、再び栄光目指して立ち上がる”底辺からのワンスアゲイン”が描かれることの多い、古今東西名作揃いのボクシング映画に新たに登場したのがジェイク・ギレンホール主演×アントワン・フークワ監督による『サウスポー』なのですが、本作には映画化にあたって2つの重要な要素がございまして、それがボクシング映画の名作として名高い『チャンプ』(1979年)のリメークと、ヒップホップ歌手エミネムの存在です。

  • チャンプ
  • エミネム

元々は『チャンプ』を現代版としてエミネム自身がリブート企画を発案したことで始まった本作。
元となった『チャンプ』は8歳の息子と二人で暮らす元世界チャンプの主人公ビリーが酒・ギャンブルに明け暮れる毎日を過ごしていたが、自身のギャンブル絡みのトラブルで留置場行きという底辺な生活を送っていることと、別れた元妻がファッションデザイナーとしてのキャリア的成功をしていることから、父親として息子に誇れないこの自分の惨めさを払拭するため再びリングに立つという正に”底辺からのワンスアゲイン”な話で、2011年にカリフォルニア大学の発表でこの『チャンプ』は”最も人を感動させるラストシーン”という心理学研究の実験結果が出たことでも有名な作品です。

参考までにこちら↓↓↓
科学者が実証「最も確実に人を泣かせる映画」第1位は? -映画.comより-

この『チャンプ』のリブート企画を脚本家のカート・サッターに持ち掛けたエミネムですが、年齢的な条件含めた主演としてのハードル、そしてスケジュール上の都合などから、結局エミネム主演での映画化は叶わなかったのですが、その代わりとして『サウスポー』の脚本家カートは本作を単なる『チャンプ』のリメイクとして映画化するのではなく、エミネムの実人生をも絡めた内容にすることで映画化する構想を立てました。

そこで監督として抜擢されたのがアカデミー賞作品賞に輝いた『トレーニング・デイ』や、デンゼル・ワシントン主演による”ナメてた相手が殺人マシーンでした”映画の傑作『イコライザー』等で知られ、自身もボクサーであるアントワン・フークワ監督でした。
監督自身もボクサーであることから、単なる一人の男の再び立ち上がるワンスアゲイン映画ではなく、ボクサーの日常やなぜ暴力的なスポーツに駆り立てられるのか、という細部にわたるリアルを描くことを意識して描いたそうです。

アントワン・フークア サウスポー
監督のアントワン・フークア。

バランスの悪い脚本とステレオタイプ過ぎるキャラクター

※以下、ネタバレ含むので未見の方はご注意を!

さて、そんな自身もボクサーであるアントワン・フークワ監督による最新作『サウスポー』ですが、結果観た印象としては「悪くはない…悪くはないけどちょっと話が普通だし、、出てくる登場人物もどっかの映画で観たことのあるステレオタイプ!」と思わず感じてしまう1作でした。
前半の「話が普通」については元が既に名作として有名な『チャンプ』のリメイク(※『チャンプ』もまた1931年の同名映画のリメイクなのですが)であることに加え、上述のボクシング映画にエミネムの実人生を絡める、という挑戦がかなり影響を与えていると思います。

たとえば前半では主人公ビリーの妻の死と、それに伴うライセンス剥奪と娘との別れという判決、という世界チャンプとしての栄光から一転して主に3つの転落が描かれるのですが、「世界仰天ニュース」の再現VTRでも見ているかのような、正直短い間にいろいろと不幸を盛り込み過ぎな印象を受けました。
特に、前半の見せ場でもある”妻の死”に関しては、エミネムも参加していたグループD12のメンバーで2006年にトラブルの最中に射殺されたプループの死をモチーフに描かれているとのことですが、本作における妻は騒動の中心というよりは飛び火くらった形なのでイマイチ乗れない(ジェイク・ギレンホールの熱演あって主人公にはめちゃくちゃ同情しましたが)ですし、事件として起きるコトの大きさに対して、主人公だけがライセンスを剥奪されるって委員会のその判断はどうなのよ??といくらフィクションとはいえツッコミせずにはいられず(ましてや殺された妻を演じるは大好きレイチェル・マクアダムスだぞ?!!笑)、物語としての飲み込みやすさでいえばこのエミネムの実人生を盛り込むという挑戦はノイズに感じてしましました。

このエミネム要素ということを度外視したとしても、転落したことによって娘からも愛されなくなった主人公が再起を掛けてリングにまた立つまでのクダリもちょっと説得力に欠ける唐突な展開の上に、よくある定石パターンではあるので、「なんか乗れないな~」という印象でした。

また、出てくる登場人物も、怒りに身を任せて無鉄砲に戦う捨て身な主人公を献身にサポートする妻や、パワーよりも頭を使うことを善とする理性的なトレーナー、試合にこそ連れて行ってもらえないもののボクシングを生業にする父を尊敬する娘、とありがちなストーリーにおおよそ想像出来るステレオタイプなキャラクターばかりで、この辺りもフレッシュさを感じにくい点でした。

昨年末公開され、当ブログでも紹介しました『クリード チャンプを継ぐ男』がシリーズの歴史を継ぐというアドバンテージはあるものの、それでも試合シーンをワンカットで撮るフレッシュな演出が成されている上に、2015年現在に作られるボクシング映画として大変意義深く、新たな傑作ボクシング映画だったこともあって、その直後に日本公開された作品(全米では2015年7月に公開され、『クリード~』は同年11月に公開された)としては正直後塵感拭えない1作となってしまうのではないでしょうか。

各キャストの見事な演技による安心感

とはいえ何も魅力の無い、箸にも棒にもかからない映画かというと、そこまで厳しいものでもなく、ありきたりの物語も良く言えば無難に感動出来る映画ではあるんですよ!笑
決して退屈をするような作品でも無いですし、何よりも役者陣の演技は本作最大の魅力ではないでしょうか。

レイチェル・マクアダムス ジェイク・ギレンホール サウスポー
夫婦役のジェイク・ギレンホールとレイチェル・マクアダムス。

主人公ビリーを献身的に支える妻を演じるは先日当ブログでも紹介しました、今年のアカデミー賞で作品賞受賞した『スポットライト 世紀のスクープ』でも記憶に新しく、私個人としても可愛すぎて大好きな女優レイチェル・マクアダムスが今回はやたらと胸を寄せ上げたセクシーな妻として好演していましたし、オスカー受賞俳優のフォレスト・ウィテカー演じるトレーナーのティックはもう”出れば名作”という安心保証が(私個人の中で勝手に)付いているので、たとえステレオタイプな役柄だろうと、彼女・彼らが演じるだけで”すげえ良い映画を観ているわ~”感が高まるので、もう十分鑑賞料金を元取れているんですよ。笑

フォレスト・ウィテカー ジェイク・ギレンホール サウスポー
なぜか徳の高いトレーナー役”ティック”演じるフォレスト・ウィテカーとジェイク・ギレンホール。

そして、本作で娘役を演じたオオーナ・ローレンスちゃん!

オオーナ・ローレンス サウスポー
かわいすぎて思わず愛でるように見てしまうオオーナ・ローレンスちゃん。泣かないで~!

2002年生まれのまだ13歳!!でありながら、2012年頃より地元の小さな演劇制作やTVドラマのちょい役として出演後、2013年にオーディションの末、ブロードウェイミュージカル「マチルダ」主演を勝ち取り本舞台にてトニー賞を受賞するなど、早くも将来の大女優として評価の高い彼女。
「マチルダ」以降、映画界に活動の場を移し始めた彼女は2015年には本作『サウスポー』をはじめ、短長編含め7本の映画に出演、2016年も出演映画が立て続けに公開されるなど、子役として大活躍です。

そんなブレイク最中に出演した本作では、物語の単調さをはるか凌駕する圧倒的かわいさと演技力でジェイク・ギレンホールの娘役として見事に演じ切って印象的でした~。
『リトル・ミス・サンシャイン』(2006年)のアビゲイル・ブレスリン、『SOMEWHERE』(2010年)のエル・ファニングなど、子役女優の「将来この子は名優なるぞ!!」と期待させるオーラを彼女もまとっていて、将来が楽しみなりました。
次はどんな作品が日本公開されるんでしょうか。

主演作にハズレ無しの男・ジェイク・ギレンホール圧巻の役作り!!

そしてなんといっても主演のジェイク・ギレンホール!!

ジェイク・ギレンホール サウスポー
なんちゅう肉体改造や…

本作の存在を初めて知ったのはちょうど日本で同じくジェイク・ギレンホール主演の映画『ナイトクローラー』が話題となってきた去年の夏頃で、日本では不健康そうなジェイク・ギレンホールの怪演ぶりが話題となっているのに、アメリカではその頃もう筋肉隆々のジェイク・ギレンホールが見れるとあって、「ジェイク・ギレンホール恐るべし!!」と思いました。

本作のために6ヶ月間毎日6時間のトレーニングを積んでボクサーらしい体作りをしたという彼。
なんたって少し前には『ナイトクローラー』でガリガリに減量して驚異的な怪演ぶりを見せていたジェイク・ギレンホールがですよ?!

ジェイク・ギレンホール ナイトクローラー
『ナイトクローラー』より、”怪演”の一言に尽きるルイス・ブルーム演じるジェイク・ギレンホール。

予習編でも書きましたが、かつては繊細でナイーブな青年役を演じることの多かったジェイク・ギレンホールですが、特に『ラブ&ドラッグ』(2010年)にてバリバリモテモテの主人公を演じて以降、『ミッション:8ミニッツ』(2011年)『エンド・オブ・ウォッチ』(2012年)と、エネルギッシュな役柄を演じることが増え、『プリズナーズ』『複製された男』(共に2013年)という2本のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作に出演したことで役の幅を広がり、ついには『ナイトクローラー』でその”カメレオン俳優”っぷりは決定的になったと思います。
かつてマーティン・スコセッシ監督作『レイジング・ブル』で体重を30キロ近く増量したロバート・デ・ニーロの狂気すら感じる役作りは”デ・ニーロアプローチ”と呼ばれましたが、今回の『サウスポー』でいよいよ”ジェイク・アプローチ”という言葉が生まれてもいいんじゃないかな?笑

体作りの凄みはもちろんのこと、元から芝居の出来る演技派として知られていたこともあって、彼が演じるビリーは本当に落ちぶれたボクサーに見えて素晴らしかったですね。
妻の死に直面し駆け寄るシーンや、トレーナーのティックに”理性”を教わり”怒り”を抑える姿、拒絶される娘への優しさと不器用な行動など、挙げればキリが無いほどジェイク・ギレンホール演じるビリーには人間臭さが宿ってて良かったです。

オオーナ・ローレンス ジェイク・ギレンホール サウスポー

今後も出演作が後を絶たないジェイク・ギレンホールですが、元から彼の主演作にハズレなし!と思うのですが、『ナイトクローラー』そして『サウスポー』と、役作りの狂気性を感じる2本を演じて役者としてのキャリアに油が乗っているいま、次に演じるはどんな役でしょうか。楽しみでしょうがない!!

というように、主演のジェイク・ギレンホールはじめ、レイチェル・マクアダムス、フォレスト・ウィテカー、そして子役のオオーナ・ローレンスと、演技の平均点が極めて高い役者ばかりが揃い、みな総じて素晴らしい熱演ぶりを見せたことで、物語的には定石パターンのストーリーでキャラクターにもあまり新鮮味の無いにも関わらず、すっごく良い映画を観たな~と感動出来る作品となりました。
決して損することは無いと思います!おすすめです!

ではでは~。


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