ジャン黒糖の映画あれこれ

『何者』観ました!”何者でも無かった自分”が他の誰でもない”自分”になるラストにたまらぬ感動!

『何者』観ました!”何者でも無かった自分”が他の誰でもない”自分”になるラストにたまらぬ感動!

『何者』観ました!”何者でも無かった自分”が他の誰でもない”自分”になるラストにたまらぬ感動!


どうも、ジャン黒糖です。

今日ご紹介するは、いまをときめく若手俳優の豪華共演でも話題!
『愛の渦』の監督でもあり、劇団ポツドールの主宰としても大活躍の三浦大輔監督最新作!
大傑作『桐島、部活やめるってよ』の朝井リョウ原作!!
今年『君の名は。』『怒り』のプロデュースも手掛けた川村元気企画・プロデュース!
『何者』です!!

まずは予告編をどうぞ。

「青春が終わる。人生が始まる」のキャッチコピーに感動

本編より先にまず予告編の話からさせて下さい。
もう観に行く前から本作の予告編を見て実は感動してしまいました。

本作のために書き下ろしたという中田ヤスタカによる主題歌「NANIMONO(feat.米津玄師)」が良すぎるのはもちろんなのですが、「青春が終わる。人生が始まる。」という、このキャッチコピーの力強さに思わず心わしづかみされました!

どこまでが本人によるものかはわかりませんが、さすがは売れっ子プロデューサー・川村元気。
既に『桐島、〜』で売れっ子作家となっていた朝井リョウ原作、というアドバンテージはあるものの、それを映画というフォーマットとして製作するにあたって、『何者』が持っている潜在的魅力をどう見せるべきかをわかっている人だと思いました。

個人的な話をすると、自分が新卒採用で就職活動をしていた頃、元より”映画好き”を公言して止まなかった自分自身、映画業界を就職先として考え、当然東宝のエントリーシートも出していました。(結果は一次選考にて余裕の”お祈り”…笑)
川村元気の存在を知ったのも、その頃の”業界研究”がきっかけでした。

当時は2012年。
川村元気氏は既に2005年に若干26歳の時に『電車男』で初めてプロデューサーを務めて以降、2010年には『告白』『悪人』という、日本最大手映画会社・東宝が手掛けるにはかなり”攻め”な作品をプロデュースし、翌年2011年には単なるテレビドラマの延長以上の魅力満載の『モテキ』によってムーブメントを巻き起こしていた頃でした。

『何者』で佐藤健演じる主人公・拓人ではないけれど、自分も就活当時は”観察人間”となってしまっていた時期があり、川村元気氏という存在にたまらず「けっ!!原作ありきのサブカル気取った流行便乗ヤロウめ!!」、とその才能を心底妬んでいました。笑

あれから4年。
映画業界とは縁遠いWeb制作会社に丸3年で辞め、川村元気氏が『電車男』で初プロデューサーを務めたときと同じ26歳になった私は今年、転職活動を経験しました。
(結局まだ映画業界にはいません。)

そんな、新しいキャリアを歩むコトとなった今年に『君の名は。』『怒り』、そして『何者』と、未だ第一線で話題作・大ヒット作を連発する氏のご活躍を見て、悔しい半面、ヒガミとか抜きに「映画業界で仮に同じようにプロデューサーになっていたとしても、自分には出来ないだろう」、という一種の”諦念”も感じました。

「青春が終わる。人生が始まる。」
あまりに的を射たキャッチコピーに、そんな自分自身の、ひねくれていた頃を思い起こされ、予告編の時点で思わず感動してしまいました。

”内定”がゴールではなく、他の誰でもない”自分”を見出すことこそがゴール

さて、そんなキャッチコピーに惹かれて観に行きました『何者』。
実際本編観終わってみると、かなり打ちのめされました。

同じく朝井リョウ原作の『桐島、部活やめるってよ』は、高校生たちの”学校”を舞台にしたスクールカーストのリアルを、吉田大八監督らしいイジワルで、胃がキリキリするようなリアルな会話劇で描写してみせていましたが、それと比べると『何者』はそこまで露悪的ではないです。
ただ、『何者』で男女6人の就職活動を通じて繰り返し描かれる”まだ何者でも無い自分”に対する葛藤には、同じく就職活動を経験してきた自分にとって強い共感を抱かざるを得ませんでした。

自分自身、新卒採用時の就職活動は面接や説明会などでキャラをオーバーに発揮するような、いわゆる”意識高い系”のコトを陰でバカにしつつも、当の自分は「自分の強み」や「志望理由」、「将来の夢」等、定番の質問さえも自信を持って語るコトが出来ず、結果的に不採用通知の嵐。
自分には、将来社会人としてどんなコトが出来るのか、下手すりゃ何も出来ないのでは、と苦悩したコトもありました。
そんな自分にとって本作の拓人は痛いほど自分に重なって見え、たまらず胸締め付けられました。

ただ、本作が本当に素晴らしいと思うのは、単に就職あるあるを並べて”内定”をゴールにするサクセスストーリーとして描くのでなく、就活を通じて、誰しもが人生において経験するであろう、又は思うであろう、”何者”でも無かった自分他の誰でもない”自分”を見出すコト”こそをこの映画のゴールとして描いているところなんですよ。

主人公・拓人にとって他の誰でもない”自分”を見つけ出すにあたって、たしかにこの物語の中心人物である男女5人もある程度影響を及ぼしているといえます。
特に有村架純演じる瑞月は、拓人にとって想いを寄せる人物(おまけに有村架純の微笑みは最早聖母的といっていい演出)というコトもあって、かなりパーソナルな面で影響を与えた人物といえます。

ただ、瑞月の存在以上に、拓人にとって大学生活=”青春”において他の誰よりもおそらくは本音でぶつかり合っていたであろう”ある人物”こそが、拓人自身が”何者”か問い直す最重要な存在であるコトが、実は映画の序盤から繰り返し描かれており、そのコトにようやく気付いた拓人はラスト、いよいよ”自分”が”何者”かについて、就職活動を通じて独白していくコトになる。

『桐島、〜』でも不在の中心”桐島”に翻弄される高校生たちの姿が描かれましたが、今回の『何者』でも不在の中心である”ある人物”が、実は拓人にとって”自分”が”何者”かを決定付ける人物として描かれるあたり、さすがは朝井リョウ原作!!

この、ラストの独白シーンで他の誰でもない”自分”にいよいよ拓人がなる瞬間には、身震いする程の感動とともに、「果たして自分はちゃんと”自分”になれているのか?!」と思わず自問自答し、そして打ちのめされました。

就活もSNSも演劇も、”何者”かを演じる点で一緒

吉田大八監督の『桐島、〜』に比べると露悪的ではない、と先述しましたが、『何者』では終盤のあるドンデン返しで多少ヤダミ描写がある程度で、それは”露悪的”というよりむしろ、本音と建前の二面性を際立たせて描くための手段であったと思います。

今回、『何者』の監督を務めた三浦大輔監督は、前作『愛の渦』でただただひたすらセックスを求める男女の、本音と建前がカオスすぎるまでに、文字通り”乱れ交じり合う”姿を描き、個人的にはとても楽しみました。

そんな三浦大輔監督、『愛の渦』ではご自身が主宰を勤める劇団「ポツドール」の同名劇を元に映画化しておりましたが、今回はご自身の演劇ではなく、朝井リョウ原作・川村元気プロデュース・人気若手俳優集合、という公開前から話題性十分な座組みで映画監督を務めておりました。
ただ、不思議なコトにというべきか、『愛の渦』含め、これまでの監督作以上に今回の『何者』は、物語上の描写としても、物語上のテーマそのものとしても”演劇”そのものが、とても大きな役割を担っていました。

演劇の世界は舞台で表現する性質上、映画以上に制約が多い。
たとえば、ある場所からある場所へ移動するには、映画のようにそのままカメラが移動をとらえる、編集で切って次のシーンに、というコトは演劇では出来ず、暗転してその間にセットを移動させる、などのやり方がある。

今回、『何者』でも彼らのいる場所は常にある1空間から移動するコト無く、各シーンが描かれている。
理香の部屋、拓人と瑞月が一緒に乗る電車の中、拓人のバイト先のカフェ、面接、いずれも大きな場所移動は無く、1空間に収まる。

そして出来るだけネタバレ抜きに言いたいのですが、そうして区切られた空間の中で演じる演者を見る・見られるという関係性と、SNSのツイートを見る・見られる関係性、そして就活における面接という見る・見られる関係性は、いずれも何か(何者か)を演じるという点において、非常に似ているため、劇中終盤に描かれる、ある仕掛けはとても納得度が高かったです。
Twitterもいまではすっかり「イチメディア」として認知されたため、この映画で描かれるほど”闇の深いサブアカ”持っている人も、数年前と比べるとだいぶ減ってきて(もしくはもはや見つけられない程闇が深い所で呟いてる?笑)、いまでは逆にInstagramの”自己主張系”が増えてきたとは思いますが、それでもこの”見る・見られる関係性”というのは、いつどんな時代でも不変な関係性であるように思います。
(ちなみに自分の就活時期は朝井リョウの原作が出た頃とほぼドンピシャのため、この映画で描かれるTwitterの空気感はより当時を思い起こさせました…笑)

それ故、何度もラストの素晴らしさについてアツく語って申し訳ないですが(それほどグッと来たんです!!)、こうした見る・見られる関係性も乗り越え、それまでずっと演劇の世界と同じく1空間に収まり続けていた主人公・拓人が、真の意味で自分とは何者かを知り、そして外の世界へ”移動”する拓人の背中をとらえて映画は終わる。
なんと美しいラスト…。

はい、という訳で『何者』は、私自身のパーソナルな経験上においても、物語上においても、そして舞台出身監督ならではの演出上においても、とても打ちのめされました。
就活を描いた映画としては、織田裕二主演、的場浩司、坂上忍、羽田美智子ら共演の1991年の映画『就職戦線異状なし』(主題歌は槇原敬之「どんなときも。」)をついつい思い出しちゃいます。(色々な意味でいまからすると衝撃の映画です…笑)
あの映画で描かれていたような、圧倒的な売り手市場であったバブル期の、ちょっとギョッとするような企業の厚遇ぶりはある訳もない現代において、『何者』はTwitterの描写にごくわずかな意識の差を感じるものの、それ以外はどの時代にも今後通じるであろう、非常に普遍的な物語・メッセージを感じました。

そして何度も言いますが、ラストシーンにはとても打ちのめされました。
おすすめです!

ではでは〜。


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