ジャン黒糖の映画あれこれ

『ヴィジット』観ました!待ってました!やっぱり大好きおれたちのシャマラン!!

『ヴィジット』観ました!待ってました!やっぱり大好きおれたちのシャマラン!!

『ヴィジット』観ました!待ってました!やっぱり大好きおれたちのシャマラン!!


どうも、ジャン黒糖です。

今年も残すところ1ヶ月ちょいとなりましたね。

段々年末が近づくと毎年今年観た映画について振り返ったりするのですが、今年は12月に『007 スペクター』や『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』など、マイベスト大逆転必至の映画が控えているので、「今年はもうこれを超える映画は無いだろう」と安心出来るような状態じゃない。

さて、今回ご紹介する映画も今年観た映画の中でも間違いなく個人的にお気に入りの一本となった。

『ヴィジット』!!

ヴィジット

こちらの映画の予習編についてはこちら↓↓をご覧下さい。

[予習編]M・ナイト・シャマラン監督最新作『ヴィジット』特集!【前編】

[予習編]M・ナイト・シャマラン監督最新作『ヴィジット』特集!【後編】

[作品データ]
原題:The Visit
製作年:2015年
製作国:アメリカ
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ(米)、東宝東和(日)
上映時間:94分

[スタッフ]
監督:M・ナイト・シャマラン 製作:ジェイソン・ブラム、M・ナイト・シャマラン、マーク・ビエンストック 脚本:M・ナイト・シャマラン
製作総指揮:スティーヴン・シュナイダー、アシュウィン・ラジャン

[キャスト]
オリビア・デヨング、エド・オクセンボールド、キャスリン・ハーンほか

[あらすじ]
女でひとつで育つ姉ベッカと弟タイラーはある日、母が若い頃に元夫と駆け落ちして以来、疎遠となっていた祖父母から1週間休暇を利用して遊びに来るよう誘われる。
若い女性と不倫して出て行ってしまった父の姿や、自らも駆け落ちして親との縁が切れてしまった母の姿から、祖父母に会いに行くことを理由に、家族のつながりについての記録映画を撮ることに決めたベッカ。
しかし、祖父母に告げられるルールや祖父母の奇行っぷりから、徐々に姉弟は祖父母に恐怖を覚え始め・・・。

予告編はこちら↓↓

もう宣伝ポスターを見たときから「これは…帰ってきたではないか!おれらのシャマラン!!」とひとり勝手に興奮していた。笑

  • サイン
  • ヴィレッジ
  • ヴィジット

シャマラン映画に特徴的な、謎となるキーワードの散りばめ宣伝、そして煽るような”3″という数字。「3つの掟」「3つの約束」・・・。
もう宣伝ポスターを見るだけでもシャマランらしさが推し出されている。なにこの懐かしい感じは・・・笑

公開から3週間ほどが経ち、遅ればせながら観に行ったが、劇場を出るなりもう思わず、
帰ってきた!シャマラン!これだよこれ!待ってました!ありがとう弟・Tダイヤモンド!!
と心の中で叫んでいた。弟タイラー役のエド・オクセンボールドくんはもう今年観た映画の中でも間違いなく優秀主演男優賞候補でしょう!
T・ダイヤモンドこと弟タイラー役のエド・オクセンボールドくん

レディースデイのTOHOシネマズ新宿レイトショーにて観に行ったのだが、結構人が入っていた。
観終わったあと、前を歩いていた女性2人組が思わず「すご…こわっ…や、てか、、笑った…いや、すごかったよね!!」と、怖いんだか、面白いんだか、お互い感想を語り合うのに戸惑いながらも興奮して話していたのが印象的だった。笑

その感想、たしかに自分も感じていて、”見せる恐怖”と”見えない恐怖”の使い方が上手なこともあるのだが、それ以上に怖いのに笑っていいんだかなんだか、というシーンが数々あって、シャマラン映画に特徴的であった妙な冗長具合が見事プラスに働いて、恐怖描写のハズなのに場内は「うわ!」という声のあとに笑いが漏れたりと、結構盛り上がっていた。
特に、ネタバレせずに言うと、「ヤッツィー!!!」「ベッカー!!!!!!」のシーンではもはや場内にドッと笑いが起きるとても幸せな空間だった。笑
(ネットで検索するとこの「ヤッツィー!!!(YAHZEEE!!!)」はGIFアニメ化されているものもちらほらあったりして、ネタ化されている笑)

『ハプニング』以来、7年ぶりにオリジナル脚本にてスリラー映画界に帰ってきたシャマラン監督だが、前作『アフター・アース』や前々作『エアベンダー』などの超大作系から一転、超低予算で製作したことも話題になった。

実際、どれくらい低予算だったかというと、
『エアベンダー』・・・1億5000万ドル
『アフター・アース』・・・1億3000万ドル
『ヴィジット』・・・500万ドル

というくらい極端な差である。

結果、全米では公開された初日で制作費をリクープ、全世界でも既に8000万ドルを超えるヒットを記録したという。
ここ日本でも公開規模が大きくないものの、公開初週1スクリーンあたりの平均観客動員が1位になるなど、まさに完全復活の歓喜に湧くスタートだ。

『ヴィレッジ』や『レディ・イン・ザ・ウォーター』等のナルシズム絶頂期にはかつてのシャマラニスト、シャマラーを飽きれさせ、さらには上記2本の娯楽超大作でシャマラン離れが決定的となったことでよほど彼自身ショックを受けたのか、とやかく周りから言われることの少ない小規模映画で自分のやりたいようにやるようにしたかったのであろう。

彼自身、予算的な制約がかえってアイデアに重きを起きやすくなったという。

そんな彼が今回、アイデアとして熱望し採り入れたのがPOV形式である。

■シャマランらしいPOV形式の憎い使い方

本作でも制作プロデューサーを務めているジェイソン・ブラムさんが手掛けた、同じくPOV形式の大成功作『パラノーマル・アクティビティ』やアメリカティーンの”ホームパーティもの”映画の大傑作『プロジェクトX』など、いまやPOV形式は映画界の主流のひとつにまでなった近年人気の映画演出だが、
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(1999年)や現在のPOV形式ブームのきっかけともなった『クローバーフィールド』(2008年)などいわば”POV黎明期”のころ、この手法は映画を観る者にその世界観の当事者性を持たせる効果を強調させる手段がメインであった。
ただ、この頃のPOV形式はそれゆえ“当事者”性に対して意識的になりすぎているのか、それがかえって制約となっていて1本の映画としては食傷気味になるというか、手持ちゆえの手ブレがキツいというか、私としては苦手な部類であった。

ただ、以後POV形式が映画界のトレンド的存在となると、その撮影技法はネクストレベルに引き上げられ、手ブレのキツさは軽減され、登場人物たちが本当にそれ撮っているの?と以前だったら気にしていたこともあまり気にならなくなってきた。

その結果、POV形式映画というのは観客に”当事者”性を強調させるというよりもむしろ、登場人物の心理描写、”主観”性に密着させるための演出として、「POVありき」「手持ちありき」ということは無くなってきた。
たとえば『クロニクル』(2012年)でいえば、ティーンエイジャーの弱々しい心情描写を強調させる役割として。
デヴィッド・エアー監督作の『エンド・オブ・ウォッチ』(2012年)では地元警察官の密着24時モノとして。

今回の『ヴィジット』では家族の記録映画を撮ることを理由に姉が手持ちカメラにて撮影を始めるのだが、自分たちと祖父母を撮るということが文字通り彼らのトラウマをも映し出すようになる。
正にシャマラン映画の特長でもある、困難を通じて過去のトラウマと向き合い乗り越えるという主題を強調させる役割を担っているのだ。

本作におけるトラウマとは、姉弟が過去に傷を負った”家族”との繋がりを指すのだが、それはPOV手法によってより肉迫させることとなり、そして最後には感動的なメッセージにて映画が終わる。
なんと憎い演出か!うまいね〜。

また、更に憎いのが今回の『ヴィジット』でシャマラン監督が取り入れたPOV手法によって自身にとっての「映画とは何か」という自己考察を姉弟2人を通して語る、といういわばメタ的な手法として活かされているのだ。

記録映画として被写体との距離の持ち方や、カメラが人を撮ることへの倫理観や視座など、ここぞとばかりに語られる。
また、映画の作りとしても観た人はわかるだろうが、明らかに本作はこの映画の主人公である姉が文字通り”のちに意図的に編集している”ことがわかる。

この姉という存在自体はズバリシャマラン監督本人を指すことは否が応でも伝わるのだが、
中盤語られていた”選曲”にまつわる話がクライマックスの絶妙なシーンで”選曲して”流される場面では思わず「憎いね!シャマラン!」と感心せざるを得ない。

■単なる”どんでん返し”としてではなくテンション引き上げるフックとして

さて、今回も予告編や宣伝文句としてシャマラン監督自ら「あなたはもう騙されている」と語るように、今回もサプライズが終盤用意されている。

毎度シャマラニスト、シャマラーたちに期待され、ついつい彼のお家芸と思われがちなどんでん返しだが、今回その衝撃自体は観る人によっては予想のつく展開。
だからそこに対してガッカリだ、とか新しさは無いよね、と思う人はいるかもしれない。
なので正直シャマラン自ら衝撃展開を煽るような発言はもうしなくてもある程度期待しているよ?とは思うのだが・・・笑

ただ、自分的にはその衝撃が「あ〜驚いた!そう来たか!」で満足させる役割を果たしている、というよりもむしろ劇中終始続く祖父母への孫2人が抱くイヤ〜な雰囲気を一気に変える場面転換としての役割を担っていると思った。
最初は「年を取っているからね」の一言で片付けられていた祖父母の奇行が、それでもやっぱり「おじいちゃんおばあちゃん達、絶対ヤバいよ・・・」と疑念が深まり、そして姉の言葉通り”大団円”へと映画が突入する分岐点としての機能し、一気に物語はエンディングへと加速する。

そういった意味で、今回の衝撃展開以後に巻き起こる祖父母との壮絶なクライマックスと、この映画のテーマでもある家族の”赦し”について語られる感動的なラスト、そして弟・Tダイヤモンドがエンドクレジットでかます即興ラップ!がもう文句無しのホームランの連続であることからも、シャマラン映画史上でも今回の衝撃は実は最も上手い衝撃展開の切り返しともいえる。

というように今回、私個人としてはこれまでのシャマラン映画でもかなり満足度高い1本となったのだが、大きく貢献したのは本作にプロデューサーとして関わったジェイソン・ブラムさんの存在が大きいであろう。

■監督×プロデューサーのシナジー効果

『パラノーマル・アクティビティ』シリーズや『インシディアス』などのプロデューサーとして、主に低予算ホラー映画を多く手掛けていた彼だが、本作の制作会社ブラムハウス・プロダクションズのCEO、という顔も持っている。

そんな“低予算ホラー界の名プロデューサー”とシャマラン監督のタッグは監督自身、強い刺激を受けたようで、撮影・編集を終えた後に元々連絡を取り合う仲であったシャマラン監督はブラム氏にフィードバックをもらうため、連絡をしてお願いしたという。
実は本作、編集段階のときには3パターンあって、1つは怖い寄りのスリラー映画として、もう1つはもっと笑わせるためのコメディ寄りの映画として編集されたバージョンがあったという。
その結果そのどちら寄りでもない、中間を取ったというが、それが本作の最大の魅力でもある怖いのに笑っていいのかなんなのか、わからない絶妙な気持ち悪さを醸し出していて私はこれ見事な選択だと思った。

私自身、前回前々回の記事で「シャマランは独りよがりに監督・脚本をやってナルシズムを炸裂させるよりも、プロデューサーや脚本家など、周りに強力な座組みを敷いてやった方が良い」ということを指摘させて頂いたが、今回それが正に功を奏した形で作品が出来上がっていた。

早くもシャマラン監督次回作でもこの監督×プロデューサータッグは決定とのこと!しかも主演はこれまた妙な作品選びをするジェームズ・マカヴォイ!期待できる!観たい!

そんな訳で、みんながみんな手放しに大絶賛!というような映画では決してありませんが、それでも私個人的には間違いなく、シャマラーとしては間違いなく、大満足の1本となりました!エンドクレジットのためだけに観に行っても決して損は無いと言っても過言ではない1本!おすすめです!!

ではでは〜。


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