ジャン黒糖の映画あれこれ

『ラスト・ナイツ』観ました!ハリウッドで紀里谷節炸裂の怪作!

『ラスト・ナイツ』観ました!ハリウッドで紀里谷節炸裂の怪作!

『ラスト・ナイツ』観ました!ハリウッドで紀里谷節炸裂の怪作!


どうも、ジャン黒糖です。

さてのっけから本題行きましょう。
おそらく都内でも今週が上映最後じゃないでしょうか。
黒糖自身も平日夜にバルト9駆け込みで観に行ってまいりました!

『ラスト・ナイツ』!!

ラスト・ナイツ

本作の予習編についてはこちら↓↓をご覧下さい。
[予習編]『ラスト・ナイツ』公開!紀里谷監督が描く”本気”とは?!監督作特集!

[作品データ]
原題:LAST KNIGHTS
製作年:2015年
製作国:アメリカ
配給:ライオンズ・ゲート
上映時間:115分

[スタッフ]
監督:紀里谷和明 脚本:マイケル・コニーベス、ドブ・サスマン

[キャスト]
クライブ・オーウェン、モーガン・フリーマン、伊原剛志ほか

[あらすじ]
日本の『忠臣蔵』を封建制度下の架空の帝国を舞台に置き換え、処刑された主君・バルトーク卿の無念を晴らすためその部下たちが、ギザ・モット大臣への討ち入りを決行する騎士道とも武士道ともみえる勇姿を描く。

予告編はこちら↓↓

さて、前回の予習編でもお伝えした通り、本作で監督している紀里谷監督が、番宣で『ボクらの時代』やら『しゃべくり007』で連日奇行っぷりや、映画にかける情熱を語るせいで、監督デビュー『CASSHERN』で公開当時2004年、膝から砕け落ちるほど当時困惑した私でさえ「おお!いつも本気姿勢見せる彼も、今回はやけに番宣力入れてんな!そんなら!」と少々触発されたわけで、居てもたってもいられずバルト9にて平日レイトショー観に行ってまいりました。

早速結論から申し上げると本作、ここ10年であの『CASSHERN』と『GOEMON』の2本しか撮ったことのない紀里谷監督が!!映画的ルックとして普通に一級品のエンタテイメント作を作れるだなんて!!とそこに驚きを感じつつ、それでじゃあ紀里谷監督映画として普通に良くなったかというと、普通にあまり心に残らない映画に落ち着いただけじゃないのか??これって。。といった感じでした。。。笑

■かなり良くなったよ!『ラスト・ナイツ』!!

まずはじめに、あの紀里谷監督がハリウッドデビュー、そして主演にクライブ・オーウェンとモーガン・フリーマンというだけで驚いたのだが、そこに韓国映画『ベルリン・ファイル』『クライング・フィスト』などでアクション監督を務めたチョン・ドゥホンはじめ韓国のスタントチームが参加したことによって、映画としてのパッと見の出来栄えは正直かなりよくなった印象を受けた。

まぁ本作を語る上でどうしても話さざるを得ない、紀里谷監督作の『CASSHERN』や『GOEMON』のあのドギツいCGアクションから比べると、グッと画的にも映画らしく引き締まって見える。いいですか、少なくともここ日本では世間的に大酷評だったあの!『CASSHERN』と『GOEMON』しか撮ったことのない紀里谷監督がですよ?!笑

この時点で正直驚いたし、本当に韓国のスタントチームの参加は、これまでの2作で監督が安っいCGアクションを見せていたことを考えると、最大の貢献者といえよう。

ラストナイツ

序盤タイトルバック前の(敵がどこの誰かはわからないが)騎士団たちの肉体性を感じるアクションや、終盤討ち入りの際に見せた仕掛けを活かした戦法など、なかなか見応えある画作りをしていて、この辺りはやはり韓国スタントチームのアクションコーディネートによる賜物ですよ。

また、なんといってもモーガン・フリーマンとクライブ・オーウェン主演というところもやはり大きいですよね。

モーガン・フリーマン演じる、忠臣蔵でいう浅野内匠頭に相当するバルトーク卿なんて、ギザ・モット大臣に封建制度下で奉納(お金納めろよ!)と脅される中、騎士道だかなんだか、己の信じることにまっすぐで歯向かうのだが、正直この歯向かい方が「ちょ!wwおまwwそれはギザ・モットさん怒らせちゃいますって!!ww」というレベルで相手をイラつかせるちょっかい(というよりもはやケンカ売ってる笑)を態度として示していてもう正直笑っちゃう。
ただ、それでも家臣、部下たちが彼に忠義を示してついていく理由には、やはり彼がモーガン・フリーマンだからこその説得力なんですよね。笑

モーガン・フリーマン
どっしりしているから良いもののあなた、ケンカ売りすぎですよモーガン・フリーマン様。。。

正直、モーガン・フリーマンのような『ショーシャンクの空に』で演じたような、危険も孕みつつ徳の高そうな出で立ちがあってこその説得力なんですよ。他のそんじょそこらの役者が演じていたら間違いなく「それはお前がケンカ売る態度をとったのが悪いよww」となってしまう。笑

クライブ・オーウェン演じるライデン隊長についても、クライブ・オーウェンが持つこのいかにもドシッとした表情があってこそ討ち入りを目指す部隊のリーダーとしての説得力がぐぐ〜っと増すんですよね。

正直、クライブ・オーウェンの顔ヂカラって賢さよりも、本当ただただドシッとしている感なんですよね。そのため、中盤敵側を騙すためあの手この手で芝居を打つ(正直このクダリが鈍重で退屈だし、笑っていいのこれ?ってくらい騙すための芝居の冗談がひどい笑)のだが、もうちょっと賢い顔ヂカラの役者さんが演じていたら「実はいまライデン隊長たち、敵のコト騙している最中ですよ〜」って元の忠臣蔵を知らない人にも説得力増すと思うんだけど、そこはまぁ彼のドシッとしたリーダー感優先か。笑

他にもですね、アスガー・ファルハディ監督の傑作『別離』(2011年)で主演のペイマン・モアディが皇帝を演じていたり、今回の悪役ギザ・モット役で好印象のアクの強さを見せたアクセル・ヘニー、編集に『ゼロ・グラビティ』でアカデミー賞受賞の編集マーク・サンガーであったりとか、キャスト・スタッフ含め見事な配役であったなとそこは素直に実感。

もともと、『CASSHERN』や『GOEMON』でもキャスティングが上手いなぁ〜と思っていたが、今回はキャストのみならずスタッフも世界各国から集めて、前作までの独創性強すぎる監督のワンマンプレーを抑える、見事功を奏した形で座組みが出来上がっているなぁと思った。

ただ、それによって映画全体が良くなったかというと、正直普通になった印象。。。

■本気で良い作品を作るということを考えさせられた

今回、『ラスト・ナイツ』を観て一番に感じたことは、“本気”で映画を作るという姿勢が必ずしも結果観客にとって良い反応を見せることに繋がるかというと、そうでもないのでは??ということだった。

たしかに、今回映画の宣伝でテレビやネットニュースなどに度々顔を出していた紀里谷監督は各方面で映画にかける”本気”の情熱について熱く語っていたが、では本気をそこまで見せつけるほどすごい出来かというと、コト今回の『ラスト・ナイツ』に限っていうと、ハリウッド基準でいえば普通にあまり面白くないエンタテイメントといったところで、「本気なんだ!」と声高々に言われるとかえってハードルを上げてしまっている。

むしろあの『CASSHERN』や『GOEMON』の方が紀里谷監督自身の独自性が良くも悪くも強すぎる主張が出ている分、熱い想いが伝わってくるので、好感が湧く。
それくらい、今回の新作はじゃあ本気で彼は何を描きたかったの??と肩透かしをしてしまった。

ハリウッド基準でいえばインディーズ程度の予算だが、それでも日本では考えにくいほどの高額の制作費をかけて作られていて、5年の歳月をかけて実現させた紀里谷監督の資金調達力はすごい!と褒めてしまえばそれまでで、結局彼の作品というのは、彼自身が信じているある価値観や考え方を世間の評価や社会の規律・ルールにとらわれることなく描くこと・行動することに美を感じているように思える。

『GOEMON』でいえば地位や名声を得ようと成り上がる人物は醜いものとして描かれ、自由を愛する五右衛門はヒロイックに描かれていたが、今回の『ラスト・ナイツ』でいえば封建社会で圧政の中でも忠義に生きる部隊のまっすぐな姿勢が描かれる。
それは映画を作る姿勢も同じで、インタビューでも語っていたが彼は本気で描きたいイメージを描き切ったとき、そこに作り手と観客の間に感動が生まれると信じている。そして観客を意識して創作する、という行為には自身の独自性に”作為”が生まれてしまうとして忌み嫌う。

自分が本気で描きたいものを作るためには日本国内のような規模だと十分な予算が調達出来ないから論理的に手段を考えてハリウッドで作っただけというが、それであれば!予算に対してどういう映画を撮ってどんな広告・宣伝活動を行えばリクープ出来るか、ということをもっと意識した方が良いんじゃないかなぁ〜、と。

作品内の登場人物と同様監督自身、本気で行動を起こせばそれは評価されるハズと強く信じているようだが、本作の場合その”本気”も正直資金調達力と世界各国から有能なキャスト・スタッフを結集させた手腕という部分には感じるものの、作品評価自体はどう評すれば良いか困るほど普通の出来だった。
その上、予算規模もインディーズ級とはいっても数億円から数十億円という、それでも日本映画界に比べれば大規模な予算と歳月をかけて映画を撮っているのだから、作品作りの情熱をメディアを通してただただ伝えるのではなく、もっと予算回収(=興行的成功)という視点でもクールに考えるとより映画作りの方法論も変わってくるんじゃないかと思った。

そんな訳で、予算をかけて普通な出来の作品を撮るぐらいであれば、そこそこ規模の予算によって演出に制限がかかってしまったときの紀里谷監督の”トガッた”表現の方が実は私自身楽しみだし、そういった作品によってそれこそ紀里谷監督にしか描けない独自の価値観が爆発したカルト的作品が生まれてきてくれることに期待しています!!

次回作はすでにある程度構想決まっているらしく、アクションにならず普通にドラマを撮りたいのだそう。。。んー!!!トガッてくれるのかそれ!!?笑

ではでは〜。


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