ジャン黒糖の映画あれこれ

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』観ました!ポスター&副題に騙されたもののかなり好きな映画!

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』観ました!ポスター&副題に騙されたもののかなり好きな映画!

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』観ました!ポスター&副題に騙されたもののかなり好きな映画!


どうも、ジャン黒糖です。

久しぶりのブログ更新になるのですが、自分のキャリアパス上、ちょっといろいろな心境的変化が起こり、決して映画鑑賞を怠っていた訳ではなかったのですが、結果的に1ヶ月近くブログをサボってしまい、、、その間にアカデミー賞は発表され、作品賞は『スポットライト』が受賞しましたね。
なんとなく予想はしていましたが。

とはいえ、今年のアカデミー賞は『マッドマックス 怒りのデスロード』が最多6部門受賞し、『レヴェナント:蘇りし者』でアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督が2年連続、エマニュエル・ルベツキ撮影監督が前人未到の3年連続オスカーを受賞し、さらにはついにレオナルド・ディカプリオが悲願のオスカー受賞したことが最大の話題となったことで、作品賞自体はむしろ票が分散された感が否めなかったな〜と。

さて、そんな第88回アカデミー賞で作品賞にノミネートされ、脚色賞受賞した作品が今回ご紹介する作品、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』です。

マネーショート

初見時の自分の感想は↓↓こちらのような感じでした。。

普通にところどころ爆睡してしまい、、チンプンカンプンでした。笑
これではもったいないと思い、翌週再挑戦することにしました!!

その間、映画秘宝に掲載されている特集記事を呼んだり、「マネーショート 解説」でググったら出てくるサイトをいくつか読み漁り、さらには『キャピタリズム〜マネーは躍る〜』(2009年)、『インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実』(2010年)という近年のリーマンショックをはじめとする金融問題に関する2本のドキュメンタリー映画を観ることで自分の中での“マネーショート”熱の徳が高い状態に仕上げ、『マネーショート』のリピート鑑賞に臨みました。笑

鑑賞して気付いたいくつかの先入観による”勘違い”をここでは紹介したいと思います。

豪華キャスト共演に騙されない!

本作の存在自体は昨年の今頃には知っていて、その時点で「え?!ブラピにライアン・ゴズリングにクリスチャン・ベールにスティーブ・カレル出演でリーマンショックの実態を描く??!!!」ってかなり興奮していたんですね。

その頃のスティーブ・カレルといえば『フォックス・キャッチャー』でこれまでのコメディイメージ、特にアパトーギャングとしてのイメージを自分の中で一気に払拭させて「この人…おそろしい!!」と、役者として素直に好印象&興奮していた頃だったので、そんな彼がライアン・ゴズリングと『ラブ・アゲイン』(2011年)以来の再共演ともなればまたも冴えない中年の”ワンスアゲインもの”になるか?!と期待しちゃいました。

ラブ・アゲイン
『ラブ・アゲイン』(2011年)ライアン・ゴズリングの超絶イケメンっぷりとスティーブ・カレルの冴えない中年っぷりが最高コンビでした笑

ちなみに横道それますけど、最近Netflixで配信が始まったジャド・アパトーの新作コメディ『ラブ』ってドラマ、あれ面白いですね〜。

ラブ
現在Netflixにて配信中のドラマ『ラブ』。ジリアン・ジェイコブス演じるヒロイン・ミッキーのキャラが最高なんですよね〜。

はい、そんなジャド・アパトー製作の作品『俺たちニュースキャスター』(2004年)で監督・脚本を手掛けたアダム・マッケイ監督の最新作が今回の『マネーショート 華麗なる大逆転』なのですが、コメディ畑からはスティーブ・カレルが、そして『ラブ・アゲイン』以来の再共演となるライアン・ゴズリング、イケメンなのに狂人を喜々として演技したがるクリスチャン・ベール、さらには『マネーボール』(2011年)でもマイケル・ルイス原作をプロデュース、映画化させたブラピが今回もプロデューサーも兼ねて出演、ととにかくこの豪華キャストっぷり!

この共演陣を見れば、思わず役者たちの演技合戦(アンサンブル?)による品の良いエンタメ映画に仕上がるに違いない!と期待せざるを得ませんでした。

ところがどっこい、結論からいうとこの期待はあまり応える内容となっていませんでした。。。
というのもこの4人、共演しないどころか一切交わるコトが無い人がほとんどなんですよ!!!!!笑

予告編は”いかにも共演している感”!!たっぷりなのに。。
4人の内、実際に手を組んでいるのは『ラブ・アゲイン』コンビのスティーブ・カレルとライアン・ゴズリングだけだし、ブラピは(一部シーンを除いて)一切他の3人と交わることがありませんでしたし、クリスチャン・ベールに至っては共演すらしていないでしたからね。笑

日本版ポスターに騙されない!!

はい、次に日本版ポスター。

マネーショート

原題『The Big Short』、邦題は『マネー・ショート 華麗なる大逆転』。
そしてこの”ウォール街VSアウトロー”というコピーと共に4人横一列なって歩く雄姿。

これは間違いない…!!
4人が緻密に計画を練って未曾有の金融危機の中、一発逆転を狙うケイパーものになるに違いない!!
これはノンフィクション型金融業界版『オーシャンズ11』だ!!!!
と観る前は思っていたのですが、それはあまりにもリーマンショックの事の顛末、アメリカが抱える金融危機、経済状況について無知過ぎる期待であったと思い知らされるようになりました。。。笑

なんたって先ほども述べた通りこの4人、1組を除いては一切交わるコトのない4人ですからね!笑
もう!これなら本国版(インターナショナル版?)ポスターの方が品があって4人も別れて写ってるので共闘している感は無くなって良いんですけどね。

『〜華麗なる大逆転』という副題に騙されない!

はい、なんといっても今回一番感じた勘違いがこれでしたよ。。

今回、リピート鑑賞するにあたって2本のドキュメンタリーを観たり、MBS、CDO、CDSなどの金融用語を調べたりしたことでリーマンショックとは何だったのか、ある程度浅くではありますが、いろいろわかりました。

ポスターには“ウォール街VSアウトロー”なんて書いてありますが、事の顛末を知っている我々としてはリーマンショックでアメリカをはじめとする世界中に衝撃を与えた事件はそんな”アウトロー”ごときが”ウォール街”=アメリカにはびこる金融システムそのものに対してまともにやりあえる訳が無く、リーマンショック後に政府から出た救済金は一部銀行や投資会社、格付機関等のボーナスとして消え、何百万人という人々が職や住居を失う事態が続き、根強い資本主義による格差がより酷な状態になった、決してスカッとする話ではないんですよ!

まして、仮に劇中の彼ら”アウトロー”側の読みが的中して大儲けをしたとしても、その賭けの勝利=華麗なる大逆転はイコール劇中でブラピ演じる元トレーダーが語る通り、アメリカ経済の破綻を指しており、破綻すれば国内外で何百万人という人が職を失い、家を失い、そしてその内何%かの死者が現れる、という恐ろしい数字がニュースを駆け巡るようになる。
彼らが苦労しながらも目指した先に待っているのは銀行に対して思わず「ザマァァァアアア!!!」って雄叫び上げるような、“華麗なる大逆転”なんかには決してなる訳がないんですよ!!!!


予告編ではアウトローが銀行=ウォール街に一泡吹かせようと計画的に出し抜くかのような本当まるでケイパー映画のような印象に。。

宣伝によっていろいろ騙されはしたものの…

はい、という訳でいろいろと事前の宣伝内容によって騙されはしたものの、、、決して本作がダメな映画だったかというと、私個人的にはそうでもなく、本編自体の出来はなんならむしろとても好きな作品になりました!!

まず何に感心したって、こんな複雑に入り組んだアメリカ経済の破綻話(初見時は思わず大爆睡をかました程…)を、”映画”という活劇によって見せた演出力、脚色に感動しました!!

これは誰もが楽しんだであろう、金融業界用語をあの手この手のクダけた表現で説明するシーンなんかは映画ならではだな〜と思いましたし、序盤のマーゴット・ロビーによるサブプライムローンについてバスタブで説明するクダリは映画の掴みとしても最高でした。

マーゴット・ロビー
『スーサイド・スクワッド』のブッ飛んだ演技が早くも楽しみ過ぎるマーゴット・ロビー。

また、主演4人の中でも誰よりも我々観客側が乗りやすいキャラ、スティーブ・カレル演じるマーク・バウムが格付機関の曖昧な格付け審査に対して問い詰めようとするシーンで、その問いただされる女性が明らかに違和感のあるサングラスを掛けているのですが、マークがまくし立てた後、サングラスを外してある一言を言うコトでマーク自身にカウンターパンチを与えるのですが、画的にもわかる通りサングラスを外す=アメリカ金融システムの恐ろしい本性が明らかになる、という細かい演出もいかにも映画的表現で上手いな〜って思わずうなりましたよ。

他にも、料理屋で合成CDO(ここでセレーナ・ゴメス本人が説明するたとえ話がわかりやすい!)の存在を知って金融危機の訪れをマーク自身ようやく確信するシーンの、短気なマークの怒りが溜まっていく様子と料理の炒める音を重ねる演出や、クリスチャン・ベール演じるマイケルのホワイトボードに書き込むCDS購入による運用益の推移の見せ方、2人の若いトレーダーが実際の話に比べて映画では伝わりやすさ優先で多少脚色加えているコトをカメラ目線で伝えるクダリなど、思い返しても“映画的”表現に溢れていてそういった面でも楽しめたな〜。

ブログを続けた甲斐と自分のいまの心境とリンク!

はい、あれやこれや言ってもやっぱり自分はこういう話が好きなんだな〜と改めて思いました。

本作では終盤、クリスチャン・ベール演じる、今回の物語で誰よりも先に住宅ローン破綻を予測した天才的トレーダー・マイケルをはじめ、主要人物の誰もが予想していた住宅ローン債務不履行が、CDOの格付けはAAAのまま、金利も下がらないという予想外の事態に誰もが焦り始めるのですが、こうした個人の思惑や行動が圧倒的巨大な組織やシステム(本作でいえばアメリカ金融システムそのもの)によって詰んでいく話というのにどうも自分は惹かれるようです。
『悪の法則』なんかもそういった意味ですごく好きな映画でしたし、アメリカン・ニューシネマ時代の映画とかはだからなのかすっごくタイプなんですよね。笑

本作の場合、彼ら”アウトロー”でも予測のできなかった政府による救済策や上位企業による裏での画策など、巨大なアメリカ金融システム(=”ウォール街”)の中においてはまるで彼らの計画が圧倒的無力かのように感じさせる辺りは、この一連の出来事の飲み込みにくさにも通じる。
だからこそ、映画冒頭でも出てきた通り、我々において最も怖いのは物事に対して知らないというコトではなく、本当は知らないのに知っているつもりになっていることだ、というこの映画が警鐘を鳴らしている問題提議がグッと刺さるようにもなっている。

はい、そんな訳で初見時こそ爆睡してしまったものの、、、金融用語について調べたり『インサイド・ジョブ』や『キャピタリズム』などの関連したドキュメンタリー映画を観て”マネーショート熱”の徳が高い状態に仕上げて観に行ったコトでこうして楽しめたのは、ブログにて【予習編】と称して毎回徳を高めて最新作に臨んでいた私自身のブログをやってきた甲斐のようなものを感じさせました

また、映画の登場人物たちが世の中の動きに対して敏感に反応し行動していく様は、おこがましくも私自身いま現在、将来のキャリアプランを考える中で大げさに言えば日本経済の中で如何にサバイブしていくべきか悩みもがいている正にいまの心境にも通じる耳の痛さを感じました。

はい、そんな訳で出てくる用語は難しいし、決して”華麗なる大逆転”が待っているようなスカッとする話でも無いため、決して万人受けする映画では無いですが、それでもいま現在の自分にとってとても身につまされる大変お気に入りの1作となりました。
なんならいまのところ今年観た映画の中でも相当上位食い込んじゃいました!
映画を観終えていろいろな人とあそこはどうだった?等と解説交えながら意見交換するのも一興じゃないかな。おすすめです!

ではでは〜。


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