ジャン黒糖の映画あれこれ

【予習編】『ボーダーライン』公開!正義の”ボーダー”を描く、ドゥニ・ヴィルヌーブ監督特集!

【予習編】『ボーダーライン』公開!正義の”ボーダー”を描く、ドゥニ・ヴィルヌーブ監督特集!

【予習編】『ボーダーライン』公開!正義の”ボーダー”を描く、ドゥニ・ヴィルヌーブ監督特集!


どうも、ジャン黒糖です。

今回は『ボーダーライン』公開を機に観ましたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督特集です!!

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督とは?

カナダ出身のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。
1998年公開の『Un 32 août sur terre』(日本未公開)でデビューして現在上映中の最新作、『ボーダーライン』で監督7作目と、既に監督としてのキャリアは長いのですが、いかんせん日本で彼の監督作が観られる作品は少なく。。。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督ご本人。今年で48歳と、業界的にも一番脂の乗っている時期なんですかね。。

近くのTSUTAYAさんで扱っているドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品は4作、そのうち今回『ボーダーライン』を観る前に鑑賞出来たのは3作。。
せっかくの彼の監督作特集なのに…それ以外の作品については、、、すみません!観れてません!笑

そんな彼、日本での知名度はまだまだ低いのですが、世界的には既に評価がうなぎのぼりの1人で、ニュースでも流れていましたが、リドリー・スコット監督出世作にして、SF映画永遠の金字塔『ブレードランナー』(1982年)の続編を監督することが決定しており、現在準備段階に入っているとのことですよ。
このことからも、彼がいかに注目されている監督か、おわかりなるでしょう。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の過去作を観て

思わず噛みそうになる名前、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の過去作を観ての私なりの所感をここでは。

『灼熱の魂』(2010年)

カナダ在住のとある双子の姉弟が、亡くなった母親が遺言に託した、自分たちの父親と、親違いの兄を探しにいく、という物語を”亡くなった母親の過去”と”父親探しの旅に出る姉”と”嫌々ながらも兄を探す弟”の3つの構成を巧みに重ねて叙情的に描く。

灼熱の魂
映画ポスターにもなっているこのシーン。まさかあんなにも衝撃的で重い瞬間を切り取っていたとは。。。

3人の視点をごちゃ混ぜに描くことから、映画全体は一見複雑な構成に思えるものの、あら不思議、劇中母の壮絶且つ重過ぎる過去を知って愕然とする娘同様、映画を観ている我々観客側もまた、複雑なストーリー構成を気にすることなく、映画で語られるコトの次第に固唾を飲んで引き込まれてしまう。
この1作で一瞬にしてドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の虜になってしまった。

なんていっても序盤の、子供たち一人ひとりが頭を丸めていくシーンを、まるでミュージックビデオを見ているかのように見せるこの部分だけでも、この映画がこれから起きるであろうただならぬ様子を予感させられて、一気に「なんだ?!なんだ!?」って気になっていきました。


このシーンでレディオ・ヘッドの『You And Whose Army?』が流れるのですが、曲調と相まってより不思議な雰囲気に持ってかれるんですよね。。。

わずか数分のこのオープニングだけでも、この後起きる様々な出来事のネタバレ厳禁級のヒントが散りばめられていて、決してこのシーンにセリフが一切無いにも関わらず、ミステリーを映画的表現で描くのが上手な監督だと思いました。
元は舞台演劇のために作られた戯曲が原作にも関わらずですからね。

この物語で描かれる、母親が過去にとった(とらざるを得なかった)行動の非倫理的な苦難さとその結果のあまりにも残酷な凄惨さに娘たち自身あぜんとし、動揺してしまいつつも、それでも子を想う母の気持ちの大きさや、家族のつながろうとする強い姿勢に、ちょっとドラマチックに描き過ぎるキライもあるけれど、かなり正直感動しました。

『複製された男』(2013年)

前作以上に、ミステリー感が一気にグッと増した作品『複製された男』は、他のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品と見比べてみると実に彼の描きたい像が現れている作品だと思います。

物語が持つミステリアスな複雑さは圧倒的で、観終わった後も「あそこはどういった意味だ?」「なぜ彼は??」など、あらゆる自分なりの解釈を整理しても矛盾や疑問が残る。
にも関わらずのめり込んでこの映画の魅力にハマってしまった。

複製された男
顔も声も全く同じという2人のキャラの違いを、微妙な演技のさじ加減で分けるジェイク・ギレンホールの演技力に脱帽でした。

本作のインタビューで監督自身、「映画は詩のようなもので、作り手が「これが正解」という意図・方向性を持って作品を作っても、観客個々人の解釈に委ねられるもの」と語っている。
本当にその通りで、この映画には観客にとっての色々な解釈の余地がある。ただ、決して映画が語る情報が説明不足なのでは無いところがミステリーの魅力として、「ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、恐るべし」と唸ってしまう。

この映画、様々な要素が散りばめられている。
一室で行われる謎のクラブ、蜘蛛の不気味さ、交通事故、ブルーベリー、などなど。わずか上映時間90分ながら引き込む要素が多く、それでいて気持ち良いぐらい疑問を観客に残す。笑

私的にはこの映画、母親からの「こうあるべき」という厳しい教えをかつて受けて育った主人公が、性欲抑えきれず不倫を犯すものの、最後には妻の元に戻っていく話を、映画的表現満載でミステリアスに描いた作品、と思うのですがみなさんはいかがでしょうか。
観終わったあと、誰かと思わず語りたくなる1本でした。

ちなみにですが、本国版ポスターおしゃれですね〜。

  • 複製された男
  • 複製された男

『プリズナーズ』(2013年)

日本は『複製された男』より先に公開されましたが、製作としてはこちらの方が後にあたります。

娘を誘拐された父親ケラー(ヒュー・ジャックマン)と、真犯人を追い続けるロキ刑事(ジェイク・ギレンホール)の対比がとにかく良かったです。

プリズナーズ

前半は警察では証拠不十分として不起訴となった犯人と思われる男を、娘をさらわれた怒り狂う、おそらくキリスト教原理主義と思われる父親が法では裁けないことから異常なまでの自警的行動に走ってしまう様をミステリアスなドラマとして描き、後半は刑事ロキによる真犯人を追い続ける様子をサスペンスフル且つサイコスリラー風に描き、ジャンルの切り替え・見せ方に感心していると最後にはふわっと余韻の残る凄まじいラストを迎え、「ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、たまらん!」って思わず唸ります。笑

また、本作からドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品に撮影監督としてアカデミー無冠の名匠ロジャー・ディーキンスが参加するようになったのですが、作中の舞台となるペンシルバニアのどんよりした雨模様や雪景色が、作品の終始晴れない緊張した雰囲気をよく表していて、さすがはロジャー・ディーキンス氏!と、こちらも良かったですね〜。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督とロジャー・ディーキンスのコンビは最新作『ボーダーライン』でもコンビを組んでいる他、現在準備中の『ブレードランナー』続編でもコンビ決定だそうで、良きビジネスパートナーですな。

また、映画のタイトル、『プリズナーズ』って名前も本編観終わると秀逸だな〜と思います。
文字通り、誰もが誰かを”プリズン”しています。
法に従って行動するのが正しいのか、法を破いても自分なりの正義・倫理を貫くのが正しいのか。
いろいろと考えさせられます。

まとめると…

はい、という訳で監督作品を観ての自分なりの所感をツラツラと述べましたが改めてまとめると、

  • 映画的表現に満ちた映像世界で作品を魅せる
  • 観客の倫理観・常識を揺さぶる物語
  • 作品の真の部分は観客側の解釈に委ねる

といったところが、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品の主な魅力なのではないでしょうか。

それってつまり、今回の最新作『ボーダーライン』で麻薬カルテルの実態に足を踏み入れるFBI(カルテルに関しては素人)の女性捜査官を通して正義感を問う、というのは非常に彼の作品らしいテーマじゃないですか!!

さらに深掘ると、30数年経っても未だに議論が交わされるSF映画界のカルト的金字塔『ブレードランナー』もまた、観る者に解釈を委ねる作品として名高いことからも、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が起用された、というのは比較的納得のしやすいことではないでしょうか!?

という訳で今回、『ボーダーライン』を観るにあたって彼の過去作を時間の許す限り、そしてTSUTAYAで借りられる限りを観て予習した訳ですが、すっかり彼の監督作品が好きになってしいました!
次回、いよいよ『ボーダーライン』の私なりの所感をお伝えできればと思います!

ではでは〜。


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